老朽化した下水道管の現状
- 都内の下水道管は約16,000kmあり、このうち法定耐用年数(50年)を超えた下水道管は約1,800kmに達しています。
- こうした下水道管は、今後20年間で約8,900kmに増加するため、計画的に下水道管の老朽化対策を行わないと、道路陥没等により下水道が使えない等の事態が発生する恐れがあります。
- このため、特に多くの下水を集めて流下させる役割を担っている下水道幹線の老朽化対策が、急務となっています。
老朽化が進むと・・・
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ひび割れ
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▼ 老朽化した幹線内の状況
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▼ 道路陥没の実例
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※陥没のメカニズム(一例)
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下水道管の破損(ひび割れ等)
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下水道管への土砂流入で徐々に空洞が拡大
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道路陥没が発生
再構築の取り組み
老朽化対策として、平成7年度から下水道の再構築に取り組んできており、道路陥没は減少傾向にあります。
下水道幹線の再構築は、内面からの被覆などによる「更生工法」が効果的です。
⇒道路を掘削しないため、交通への影響を少なくできます。
下水道幹線の現状
更生工法では、一定の水位のもとで再構築を実施していますが、既設幹線は晴天時も水位が高いため、再構築が出来ません。
Q.なぜ既設幹線の水位が高いと再構築が出来ないのか?
機械が入らない
・・・ 更生工法は幹線内に機械を入れて作業するため、水位が高いと機械が水没してしまう。
作業員が入れない
・・・ 更生工法は幹線内に作業員が入って作業するため、水位が高いと作業ができない。
千代田幹線による再構築の整備イメージ
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既設幹線の水位の低下
新しい幹線を整備することにより、既設幹線の水位を低くします。
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既設幹線の再構築
既設幹線の水位低下後、更生工法による内面被覆等により、再構築を実施します。