各種工法
シールド工法
フナクイムシの動きから発想を得た、都市部などの地上部が開発されている場所などにトンネルを造る場合に採用される工法。
シールド機で前面の土砂部分の崩壊を防ぎながら、掘削・推進を行い、後方でセグメントを組み立てることにより、トンネルを構築する。
ニューマチックケーソン工法
水の入っていないコップを逆さまにして水中に押し込むと、空気の圧力により水の侵入を防ぐという原理を応用した工法。
函-はこ-(躯体)の最下部にある作業室という密閉された部屋に圧縮空気を送り、地下水の浸入を防ぎ掘削を行い函を沈設する。
鋼製セグメント圧入工法
都市域の厳しい施工環境に向けて開発された都市型圧入ケーソン工法。
分割した鋼製のセグメントを現地で組み立てて圧入する。施工占有面積が少なく、道路上での一時占有帯による施工が可能で、交通ピーク時は道路開放する。
凍結工法
工事完了後には凍結した土を融解させ、地中には何も残さず元通りにする地球にやさしい工法。
地盤中に埋設した凍結管に冷却液(-30℃のブライン液)を循環し、凍結管の周りに年輪状に凍土を成長させる。時間経過に伴い、隣接する凍土柱が連結し、頑丈で水を通さない耐力壁や止水壁となる。