2020.10.01
初期掘進レポート(その②)
前回の「初期掘進レポートその①」では、シールドマシン全⻑(10.4m)が全て土層の中に入るまでをお伝えしました。
今回は、⽴坑内のシールドマシンをコントロールするための機械類が入ったタワーを解体し、機械類を台⾞に載せ、全てトンネル内に入るまでの様子をお伝えします。
- 本工事ではセグメントと呼ばれる、コンクリートや鋼製のピースを使ってトンネルを作ります。
- 台⾞はシールドマシンの後方に接続し、本工事では30台(125m)(※左右両側15台ずつ、計30台)あります。※この台車を後続台車と呼びます。
今回のレポートでは、「シールドマシンの前進の様子」も含め、内容盛りだくさんでお送りいたします!
コンクリートセグメント(RCセグメント)
セグメントとは、トンネルを作るピースです。今回は、6つのピースを組立てトンネル一周分(1Ring)の壁を作ります。
本工事のトンネルに使われる大部分のセグメントは、蜂の巣構造という特殊な形状の「六角形のコンクリート製セグメント」です。
六角形のセグメントは、一般的なセグメントに比べ幅広のため、シールドマシンが早く進むことができます。
六角形のセグメント
平板セグメント(一般)
六角形のセグメント
R200~1000m
平板セグメント(一般)
R200~200m
※初期掘進その①で出てきた「鋼製セグメント」は急カーブ(R50~60m)と、接続部で使用。
地上での「セグメント」
セグメントストッカー(セグメントの組立て)
セグメントストッカーとは、シールドマシン内で次に組むセグメントをストックする場所です。
後続台車
後続台車とは、シールドマシンが前進するために必要な機械や掘った土を輸送するためのポンプなどを載せた台車です。
後続台車はシールドマシンに引っ張られながら前進します。
後続台車に接続されるまでの機械類
後続台車はシールドマシンの後ろに接続されるまでは、⽴坑の中でタワーを組んで収納しており、マシンが前に進むごとに台車に機械類を一つずつ載せていきます。
機械類の入った7階建てのタワー
初期掘進その①の動画はここから撮影(3階)